DLC第6弾でのカスタム記事を読みたい方はこちらも併せてご覧ください。
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はじめに
こんにちは、新コースのBGMが好きすぎて思わず楽譜にしたくなったレアリィです!今回は2023年7月12日に配信されたマリオカート8DXコース追加パス第5弾でまたキャラクターやマシンの調整がありましたので、アップデートの感想とともに新しい紹介します!
・この記事はマリオカート8デラックス-ver.2.4.0(コース追加パス第5弾)のものです。
・単に「スピード」「曲がりやすさ(ハンドリング)」などといった場合、基本地上での能力を表し、単に「すべりにくさ」といった場合、オフロード性能を表します。
・私が作った造語も含みます。
・各パーツ比較表は、それぞれ旧スタンダードカート・ノーマルタイヤ・スーパーカイトからの補正値です。
・この記事での画像はMario Kart Blog様、Mario Kart 8 Deluxe Builder 1.5様およびSuper Mario Wiki様のものを使用させていただいております。
・移動したいときは目次からワープがオススメです。*1
目次
アップデートの内容
肝心のアップデートの内容は以下の通りです。
/
②以下のキャラクターの無敵時間が変更
③以下のカスタムパーツのミニターボが増加
フレーム
+0.50
+0.25 /
タイヤ
+0.25 / /
④以下のカスタムパーツの地上スピード+0.25
フレーム
/ /
タイヤ
キャラクター編
まず、タヌキマリオ級とネコピーチ級のミニターボが強化されましたね!ここの2つはヨッシーたちに取り残された感があったのでうれしいところ。特にタヌキマリオ級に関しては対戦環境入りもしそうな勢いですね。そして無敵時間の変更。これは私が以前より予想していた内容ですが、重量級が全体的に上がっていて、強かったヨッシー級、そしてミニターボ強化でヨッシーと同じくらい強くなったタヌキマリオ級など、軽めの中量級を中心に下げられています。重量級の強化は前回のアップデートで相対的に弱くなってしまった救済と、ハナチャン・ボスパックンの新キャラが重量級だからと思います。ボスパックンに至っては無敵時間最長になってますね!!ただ問題はもとからあまり強くない軽量級の子たちがさらに下げられてるんです。特にキノピコ級の3人は目も当てられない状態に…。これはおそらく前回のアップデートでベビィマリオ級のほぼ劣化となってしまったベビィプリンセスちゃん達の特権を無敵時間で表そうとしたからと考えられます。とはいってもちょっとひどいな…とは思います。
フレーム編
こちらは弱いといわれたり、他のパーツと比べて劣化になりがちなパーツが強化されました!大きく2つに分けられて、スケルトン、わくわくビートルはもとから弱くはありませんでしたが、コース追加パス第4弾でくまライドに立場を完全に奪われちゃったので、スピードをそろえる強化がされた感じですね。中でもスケルトン系は環境入りするんじゃないかなと思ってます。わくわくビートル系は6vs6の対抗戦*4でより使いやすくなりそうですね!そしてもう1つが弱すぎるパーツの改善。クッパクラウン系は滑りにくさとハンドリングの高さで操作のしやすさこそありましたが、スピードも加速もミニターボも低く、マシン指数*5的には最悪のパーツでした。ですがここで地上スピード&ミニターボのダブル強化!!うれしい限りです。これで少し対戦環境入りが望めますね!そしてスピードの上昇に対してミニターボや操作性が下がりすぎて弱いとされたスピードパーツたちも一気に強化。環境入りはきつそうですが、組み合わせ次第では強そうなカスタムも作れるようになりました。ただ不憫なのがスティールダイバー系。水中スピードには特化してますが、水中特化はわくわくビートルに奪われているので居場所がない…。
現時点でのTier表を新しく出しますが、ひとまずこんな感じです。
Sランク:スペックが高く、使用率が高い最強クラス
Aランク:組み合わせを選ぶが基本Sクラスに引けを取らない
Bランク:あまり使われないけど、強い組み合わせを開拓できそう
Cランク:強くはないけど、ギリ使い物になるかも?
Dランク:マイナス要素が大きく、使うメリットを見いだせない
タイヤ編
こちらも使い物にならなかったパーツを中心に強化されていますね!ワイルドタイヤ系はスピードが上がってちょっとマリオカート7っぽさが戻った気がします。ブロックタイヤ系・スリックタイヤ系・ゴールドタイヤ系もさらにミニターボが上がって、ようやくスピードパーツの意義を見出せそうなステータスになりました。実際スリックタイヤは今までリングタイヤにほぼ劣っていましたが、今回のアップデートでその差がかなり抑えられたかなと思いますし、組み合わせ次第ではそれなりに使えるものもできました!ただタイヤに関しては使いづらいパーツが減っただけで結局ローラータイヤ一強という傾向はあまり変わらなそうですね。個人的にはローラー以外を使っても強いカスタムをより作りやすくなったので問題はありませんが、オンライン対戦のタイヤバリエーションももっと増えてほしいなとは思います。あとはゴールドタイヤ系はただでさえ強くないスリックタイヤに劣り気味な点が救えません*6。第6弾アップデートで何かしらの救済が欲しいところですね。
全体のアップデート傾向
結局、このアップデートでいえることは大きく2つあります。それが
- 使い物にならないパーツを中心に強化
- 重量級の無敵時間UP、中量級・軽量級の無敵時間DOWN
まとめると、このアップデートの目的は環境を変えることではなく、マシン選択の幅をさらに増やすことだと思います。VSもそうですが、特にタイムアタックですかね…現在多くがヨッシーくまライドまたはヨッシーパタテンテンがワールドレコードですので、これを変えるための調整かもしれません。実際、200ccを中心にターボ・ワンやスリックタイヤを合わせたカスタムがWRになっているらしいですよ!
最強カスタムの候補
それではアップデート後最新版の強くて人気なカスタムを紹介します。他サイト・動画で既出のものも多いですし、せっかくなので派生カスタムも紹介します。その前に、前回の記事で話したマシン指数を使います。どのようなものか知りたい方は矢印右をタップかクリック→*7
Sランク:最強クラス-10.000以上(内MT 4.50以上)
Aランク:十分戦える-9.500以上(内MT 4.00以上)
Bランク:弱くないが少し扱いにくい-9.000以上(内MT 3.50以上)
Cランク:強いとはいえない-8.500以上
Dランク:ネタ向け-8.500未満
なお、3月に書いたものですが、こちらの記事も参考にしていただければ幸いです。本日紹介するカスタムでなくとも、リンク先で紹介しているカスタムも今の環境で十分強いです。
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①ヨッシーくまライド
はじめはこれ、前回のブログにも紹介してます。ヨッシーとくまライドの性能をフルに生かした組み合わせです。ミニターボ値5.25とほぼ特化の性能で、どっちかというとタイムアタック向きのカスタムですが、最近はVSにも数を増やしてるみたいです!使ってみるとミニターボの溜めやすさがすごい!操作性もいいので、初心者のミニターボ練習カスタムにピッタリかもしれません。ただ個人的にはターボ走法前提になるので、速く走りたいなら扱いが難しそうと思います。というのもこのカスタムの欠点は普通のスピードと重さの低さ。ということはストレート部分でも直ドリをする方が速いカスタムです。でも軽いということは他マシンに邪魔されやすく、混戦だと安定した走りが難しいってこと。しかもグライダーをピーチパラソル系にしても重さ2.50なので、重量級相手に不利ですね…。私個人の意見ですが、レースでは万人が使って最強ってわけではなく、前張り*8ベースでかつタイムアタックのライン通りに走れる人が使うと強いカスタムかなと思います。なお、ハングオンバイクのヨッシーバイク・スーパーコメットでも同じステータスになりますが、ハングオンバイクはターボ走法が難しいので少しきつそう。
①-1 キャラをタヌキマリオにしてみる
キャラクター
アップデートで強化されたタヌキマリオ級のキャラを使って、グライダーをピーチパラソル系にし、重さを2.75としてみます。こうすれば環境に多いヨッシートルネードと同じ重さになり、ふっとばされにくく直ドリしやすくなります。でも問題はオフロード性能の低さ。すべりにくさ2.75ですと悪路で結構すべりやすくなりますのでご注意くださいね。
①-2 GLAホイールタイプ
タイヤ
同じヨッシーくまライドでも、タイヤを変えてノーマルタイヤ系にするとスピード3.25, ミニターボ4.75のバランス型になって、かつ無敵時間が増えます。無敵時間が差別化要素ですので、タイヤはより無敵時間が長くなるGLAホイールがおすすめ。くまライドはグライダーの壁蹴り*9がやりにくいのが弱点ですが、タイヤを大きくすることでこの弱点を解消できるんだそうです。ついでに重さも3.00まで増えるのでヨッシーらしからぬフィジカルの強さを感じるかもしれません。もちろんタヌキマリオ級のキャラに変えてもOK!ルイージトルネードと比べると加速の良さと無敵時間の長さが目立ちますね!!なお、個人的にヨッシー級・タヌキマリオ級にハングオンバイクを乗せたいならタイヤをこちらのノーマルタイヤ系3種にするのがおすすめです。
②イカボーイトルネード
個人的にはこのカスタムがかなり強くてオススメです!!今の環境にはヨッシートルネードが多めですので、それと比較すると、こちらはグライダーをピーチパラソル系にした場合重さ3.00にできるのが特徴です。代わりにオフロードの滑りにくさが3.00まで下がります。それが嫌ならかみひこうき系にしましょう。重さは2.75でヨシトルと同じですが、水中スピードとオンロードの滑りにくさ*10で十分差別化できます。オンロードの滑りにくさは以下の通りです。
- ヨシトル(ピーチパラソル)…2.50
- タヌトル(かみひこうき)…3.25
- 【参考】ワルハナ(かみひこうき)…4.25
操作感が以前のワルハナに似るといえばよいでしょうか?
これらヨシトルの強みだったものを残しつつ、オンロードでより思った通りに曲がってくれるのがベストなんです!ちなみにインクリングボーイがトルネードに乗ってるとSplatoonっぽくてなんかお似合いですよね!
③カメックスケルトン
新キャラのカメックを活かすカスタムですが、ルイージ級そのものが環境入りしているため、ここではついでに強化されたスケルトンを使ったカスタムを紹介します。それがこちら、カメックスケルトンの長所は加速が4.75もあること。被弾後にアイテムのコインを使うだけでドリフトできるようになります。かなり復帰しやすいですよね!そのおかげでマシン指数は10.500もあるんです。ただ弱点は反重力、トルネードを使ったときよりスピードがかなり遅くなるので、反重力メインのコースは辛いかも*12。ただし反重力エリアの割合はコース追加パスが配信されるに連れて減りつつあるので、最近はあんま気にしなくてもいいかもしれません。新キャラクターがさっそく環境入りするのはバカウケですぞ!
③-1リーフタイヤ
タイヤ
スケルトンの苦手な反重力をタイヤで補うカスタムです。こうするとローラータイヤと比べて反重力スピード+0.50にもなるんです!一方ミニターボや加速・ハンドリングは0.25下がりますがそれでもミニターボ4.75、加速4.50ですから普通に使うには十分ですよね!ただリーフタイヤの弱点はミニターボは下がるのに重さが軽いままということ。当たりには弱いですし、重さを増やそうとグライダーをピーチパラソル系にしても今度は滑りにくさが2.75まで下がる点にはご注意くださいね。ちゃっかりルイージとかイギーでスケルトンかきせかえスクーターを使うと緑統一になって見栄えがいい感じ。
③-2マリオカートR
タイヤ
マリオカートR*13よりカメック参戦!加速とミニターボはそれぞれ4.25と4.50まで落ちますが、それでも走る分には十分の性能です。スピードを考えると高い加速とハンドリングを持ってますので扱いやすさも〇、復帰も早くて曲がりやすく、ターボ値4.50とは思えない強さを見せつけてくれますよ!!マリオカート64のパラレルワールドを味わいたいあなたにはぜひおすすめのカスタムです!
④タヌキたぬき
今回強化されたクッパクラウン系のフレームを使ったカスタムです。タヌキマリオと合わせてタヌキマリオ in たぬきバギーができました!!スピード3.00, ミニターボ5.00, 加速4.00ですごくバランス取れてます。ハンドリングと両方の滑りにくさがたぬきバギーの長所ですから、操作性はすごくいいです!ただ問題は、中量級のスピード・加速・ミニターボと軽量級のハンドリングを合わせたような性能をしてるのでそこのギャップがあるのと、ミニターボ値5.00にしては加速4.00で低めなところです。普段はあまり見ないパーツを使ってみたいあなたにおすすめです。あとはスピード・加速・ミニターボのバランスを考えるとこれで完結しかけているのが残念なとこ。
④-1 ネコピーチとともに。
キャラクター
タイヤ
せっかくですので、強化されたネコピーチ級と合わせてみました!ターボ値0.25と重さを捨てて反重力スピードと各エリアごとバランスの取れたハンドリング、そして無敵時間が上がっています。能力的にはタヌキたぬきの下位互換っぽくはあるんですが、主に無敵時間で差別化可能なので、使ってみたら意外と強いかもしれませんよ!
⑤マリオ/ルイージくまライド
ミニターボ値5.00と重さ3.00、加速4.50を全て両立できるカスタムです!通常どこかのステータスを上げようと思うとこれらのどこかが下がってしまいますから、そこのバランスがすごくいいですよね。やっぱり安定感が◎。あまりこのカスタム見かけないんですがなんででしょうか?実際使っても申し分なく戦っていけますし、なんか惜しい…。でも欠点がないわけではなく、それはオフロードの低さ。特にルイージ級のキャラに乗せると2.75まで落ちます。というわけで個人的にはマリオ級のキャラに乗せたほうが強いかな〜とは思います。ちなみにハングオンバイクもあります。ハングオンのスピード3.00, ミニターボ5.00だとターボ走法無しでも戦っていけそうです。どちらかというと重さと加速とハンドリングを両立したカスタムと思えば使いやすいかな~と思います!
⑥重量スケルトン
こちらは環境候補というより、新キャラのハナチャンを活かすカスタムになります。ハナチャンをハナチャンバギーに乗せるカスタムもワルハナと一緒で弱くはないですが、ビジュアル的にネタ過ぎるので少しガチ寄りにしてます。スケルトンの特徴を同じミニターボ値のくまライドやわくわくビートルと比べますと、
メリット
- 加速が高い → 加速が低い重量級と相性◎
- ハンドリングが高い → ハンドリングの低さが目立つ重量級と相性◎
- オフロードのすべりにくさが上がりつつ、オンロードのすべりにくさが下がらない → オフロードの弱いワルイージ級を補いつつ、オンロードの安定した走りを確保できる
デメリット
- 空中能力△
- 無敵時間が短くなる
- わくわくビートルほどではないにせよ、反重力スピード低め
今現在重量級を使う上でネックになる点をミニターボ値以外補えるため、スケルトンというパーツ自体が重量級(特にワルイージ級)と相性がいいんですよね。というわけで今重量級をフル活用しようと思ったらスケルトン系に乗せるのが一番いいのかなと思います。それにしても、ハナチャンよくバイク乗れたね…おめでと*14!!ちなみにハナチャンはアイテム等に当たると怒ります、なんかかわいいですよね笑。
おわりに
いかがでしたでしょうか?アップデートでまたいろんなカスタムの可能性が見えてきましたね!ということで次回は再び強化されたパーツを使っていろいろなカスタムを考えていこうかと思います!それではよきマリオカートライフをお過ごしくださいね!またごきげんよう~
*1:←目次へ戻るときはこちら
*2:重量級Mii。以前はクッパと同じとされていましたが、どうやら任天堂側の表示ミスだったようで、実際はワリオと同じステータスのようです。
*4:水中スピードに特化しており、反重力が極端に苦手な関係で、6vs6にてチーム全員でわくわくビートルかクッパシップにして水中ステージのドルフィンみさきを選ぶという戦術があります。
*5:私の考えたカスタムの強さを一目でわかるようにした指標です。地上スピード + ミニターボ + 加速/2 をベースに計算し、他ステータスでボーナス・ペナルティを考えます。詳しくは下の記事をご覧ください!
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*6:ゴールドタイヤ系はスピードパーツなのに反重力に弱いのが致命的で、さらにスリックタイヤに勝っている点も強みにならないところばかりです。スリックタイヤは水中と悪路以外なら強みを持てるのに対し、ゴールドタイヤはすべてが中途半端で強みがありません。
*7:この注釈の上にマシン指数の説明と別記事へのリンクがあります
*8:レースで上位を独占して走る戦術のことです。逆に下位に下がって強力なアイテムを使って上位に上がる戦術を打開といいます。
*9:マリオカートスタジアムなどで、ミニターボを開放しながらグライダーを開くのに、スペースがないためコースの淵を当てて出すことがあります。これを壁蹴りといいます。
*10:すべりにくさは2種類あり、みんなの知ってる悪路走行性能のオフロードと、ほとんどの人が知らない路面走行性能のオンロードがあります。オンロード性能はあまり感じにくいですが、ドリフト開始時のアウトへの膨らみ具合に影響します。
*11: ハナチャンバギーやトルネードなどの細長車体のメリットは、以下の通りです。 これらの利点から、VSでは特に人気があります!
*12:反重力メインコースはミュートシティ・ビッグブルー・アイスビルディング・ドラゴンロードなどありますが、DLCコースでは少なめです
*13:マリオカート64の開発時仮称がマリオカートRなんです。その時のカメックはドライバーだったのですが、ドンキーコングに変わって没キャラになってしまいました。また、当時のカートはスケルトンだったので、カメックにスケルトン・ノーマルタイヤを組み合わせるとより当時の様子にできますよね!
*14:ハナチャンは本来マリオカートWiiに登場予定でしたが、バイクに乗せられないという理由で没キャラになった経緯があります。次回作の7ではカートのみとなったため参戦できました。そんな中バイクやATVのある8DXに参戦できたのは奇跡ですよね